2ヶ月の片思い

カナダに住んでからもう時期1年が経つ。

その中で、僕はいくつかの恋愛を経験してきたのだが、そのどれもが、見事にフラれて終わったものばかりだった。

自分で言ってて虚しくなってくるが、実際にそうだったのだから仕方が無い。

その中で、僕の記憶に残ってる別れのセリフがこれ…

「あなたの考えてる事が理解できない」

このセリフ、今までお付き合いしてきた人達からも何度か言われた事がある聞き慣れたセリフ……

理解出来ないんじゃ仕方が無い。

強がりをいうわけじゃないが、理解できないんじゃべつに別れてくれても構わない。

ある時期を境に、付き合った相手を夢中で好きになる事ができないでいた。

もちろん、一途になるくらい好きになった人だって過去にいる。

ただそれも遠い昔の話……

様々な恋愛を経験してゆく過程でいつしか一途に相手を想い続ける気持ちを忘れていた。

「その人」に出会ってしまうまでは……

これからお話するこのストーリーは決してキレイな話とは言い難いし、感動を誘う様なドラマチックな展開を繰り広げるわけでもない。

汚い部分を削いでキレイに書こうと思えば書けるのだが、それじゃ本物とは言えない。

人間の恋物語はドラマの様に綺麗事だけで丸く収まるものではない。

僕がこれまで書き上げてきたタイで起こった物語と比べればシュールでどこか哀しいストーリーになっているかと思う。

そして多くの人が経験していたり、もしくはするかもしれないであろうこの様な話に少しでも共感を得てくれれば本望だと思っている。

「その人」に初めて出会ったのは、カナダの職場でだった。

明るくて、元気な、何処にでもいそうな至って普通の日本人の女の子。

特に際立って目立つ感じでもないのだが、個性的な目と笑った表情に好感が持てそうな印象。

接客業に向いてそう……

僕が最初に彼女から感じた印象はこれだけだった。

男女の仲になりたいとか、友達になりたいとか…全くそういう興味も湧かない言ってみれば、この時点ではまだ僕の中で彼女の存在は通りすがりの人も同然に過ぎなかった。

そして、2日、3日経った頃だろうか、たまたま仕事の帰りが一緒になった時の事。

お互いの住まいが近かった事もあり、二人で話しながら歩いて帰路についていた。

改めてお互いの自己紹介をし合う二人。

どうしてバンクーバーに来たのか、出身地はどこなのか、日本では何をしていたのか等々、当たり障りの無い普通の会話。

彼女は関西出身でもともと看護師だった。

経験の為に一度は海外へ出てみたいという理由でカナダへきたのだそうだ。

「ああ、なるほどね…それでカナダにきたってわけね」

この手の話はこっちにきて、散々耳にしてきた所謂「よくある話」ってやつだ。

カナダのバンクーバーは留学生やワーキングホリデーで訪れる日本人がとにかく多い。

彼女もまた、その中の一人ってわけになる。

そして、この時まで僕は凄く退屈で仕方が無かった。

これでも僕はフレンドリーで誰とでも仲良く接するタイプの人間だと思っているが、バンクーバーに来てからというもの、出会う人の多くに興味が持てないでいた時期でもあった。

その理由は……趣味がまったく合わない人達ばかり。

ファッションや音楽等に強く感心を持ってる様な、自分と趣味の合う人が本当に少なく感じる。

もちろん、居るには居る。

そういう人に出会うと国籍問わず仲良くなれるのだが…なぜか、そういった人が極めて少ない。

きっと自分の知らない所では思ってる以上にいるのかもしれないが、そういう「自分と趣味の合う」様な人達と出会う事が少なかった。

世の中は自分中心でまわってる訳じゃない。

そんな事は分かってる。

周りと足並みを揃えられればどんなに楽か。

でも、僕にはそれが出来ない。

別に世の中に怒りを覚えて反発する様なロック精神からきてるわけでもない。

少しでも興味が湧かないと一切シャットダウン状態となってしまう。

もちろん、それじゃ世間が狭くなる!と思って知り合いの誘いにのって飲みに出かけたりもしたが、まったく楽しくない。

彼女もまた…そのうちの1人なのか、とも思っていた。

しかしどうだろう……取り立てて特別な会話をしてる訳でもないのだが、彼女と話をしていると不思議な気分になってくる。

バンクーバーの初夏。

まだ少し肌寒さはあったがカラっと晴れた空を見て僕は彼女に言った。

「ねぇ、このあとお暇?ビーチでも散歩しに行こうよ」

何の意識もせずに自然と口から出た言葉だった。

普通、純粋な友人関係が成立してる場合を除いて、男性が女性を誘う時は何かしら意識してしまうものだが、この時の誘いはごく自然の成り行きに近い感覚だった。

「うん、いこいこ! あたし暇やし!」

その言葉を聞いてテンションが上がる自分。

コーヒーカップを片手に、澄んだ空気と初夏の風が心地よく感じる晴れた空の下、2人は2時間近くも途切れる事なくおしゃべりをしていた。

そしてふと我にかえり僕は思った……

んーーー! これって…デート!?

まさか…相手は日本人だぞ? これでも俺は「日本人の恋人は作らない!」と宣言して日本を出てきた。

日本にいた頃も同様、最後に日本人とお付き合いしたのは4年近くも前になる。

この4年間にお付き合いしてきた人は全て外国人!

もちろんこの時だってその意思は継続したままだったし、何よりハーフの赤ちゃんが欲し!と強く思っていた。

おぃおぃ、まさかこの俺がこのコと一緒にいる時間を楽しんでるだって? まさか…ちょっと良い天気だから頭がポカポカしちゃってるだけさ!

一旦、頭をニュートラルに戻して……

「さて、そろそろ行きますか。寒くなってきたし」

そして、僕はまた彼女に言ってしまった。

「せっかくだから、ビーチ沿い歩いて帰ろうか」

え……おぃ!真っ直ぐ帰りゃいいのに、なんでわざわざ遠回りしてるんだ俺は?

2人並んでビーチ沿いを歩いてる中、いや、彼女と一緒にいる最中ずっと感じていた…分かってた筈なのに、認めようとしなかった。

「心が和んでいる自分」

彼女と接していると自分の気持ちが安らいでいくのがわかる。

そして、決意した。

この人と付き合おう!

しかし、ここでもう既にある問題があった。

彼女は数ヶ月後に日本へ帰国してしまう。

もしも、2人が晴れてお付き合い出来たとしても、数ヶ月後には否が応でも切り離されてしまう。

それを覚悟でお付き合いをするなら「割り切る」という選択をするしかない。

とは言っても、まだ彼女とは知り合ってほんの数日どころか、さっきようやくお互いの事を紹介し合ったばかりじゃないか。

まして同じ職場で毎日の様に顔を合わせる事になる為、もしここで下手を打てば「気まずい関係」を引き起こしてしまいかねない。

どころか、知り合って間もない職場の同僚に手を出したとなれば「梶さんは手が早い」というレッテルが貼られてしまう事は必須。

すぐにすぐ行動を起こすにはあまりにリスクが高かった。

かといって時間はかけたくない……いや、時間をかけて少しづつ関係を深めていくのが大の苦手なのだ。

また、押したり引いたりのシーソーゲームの様な駆け引きも大嫌い。

ならば「手が早い」と言われる事はもう覚悟するしかない!

それに悪役になるのはもう慣れっこだ。

自分の保身は捨てる!

そこで期限を決めた。

2週間以内にアクションを起こす!

これ以上は待てない。

というより待つ気がない!

二週間というのは僕の中で「十分な期間」なのだ。

それから、彼女と毎日メールで話をした。

2人の共通点は「仕事」だった為、仕事の話を毎日していてもなんら不自然ではない。

しかし、彼女と何を話そうか…などと考える必要は全くなかった。

何の意識をせずとも自然に話が盛り上がってしまう。

僕のくだらない冗談にも乗ってくれるし、彼女は関西独特のノリやツッコミで僕を楽しませてくれる。

ただふざけ合ってるだけで凄く充実した時間を過ごせた。

そしてその中で、僕は彼女とデートの約束を取り付けた。

一週間後…映画を観に行くというベターな約束を……

それからというもの、仕事に行くのが楽しみで仕方がなかった。

こういう事があると人は日常生活に活気が出てくるものだ。

仕事中の彼女の姿は、僕から見たら眩いほどの輝きを放っていた。

絶えず笑顔を振る舞い、明るく元気でハキハキものを言う彼女。

ふと気が付くと彼女に視線が向いている自分に気がつく。

いつしか僕は彼女に夢中になっていた。

早く約束の日がこないかと待ち遠しくて仕方が無い。

そしてここでまた、ある決意をする事になる。

映画の後に……告白しよう!

前途で述べた様に、2人の住まいが近い為、よく一緒に帰ったり、仕事帰りに軽く食事に出かけたりもしていた。

つまり、告白をする「その時」を迎える下準備は既に成されているはずだと思っていた。

だが、ここで予想外の展開が起こる事になる。

本番を迎えるはずのデートの日よりも早く「その時」が訪れてしまったのだ。

ある時、彼女からFacebookアカウントに問題があるから直したい……と相談を受けた。

パソコン関係は別に苦手でもないが得意でもない……が、これはある意味チャンスでもある。

それよりなにより、彼女の為に何かしてあげたいと強く思った。

「ん?ああ、俺(俺の友達)が直してあげるよ!任せて!」

と言うと彼女は

「じゃパソコンもって行けばいいかな?」

そして急遽、彼女がパソコンを持って僕の家にやってくる事になったのだ。

え!いきなりウチにくるの?!それ、いいわけ?!

なんという嬉しい予想外の展開に一瞬戸惑ったが……

これは千載一遇のチャンスだ!

そして彼女は自分のパソコンを持って僕の家にやってきた。

実はこの彼女のFacebookアカウントの問題が複雑過ぎて一度は諦め掛けたが、友人の力を借りてなんとか解決する事が出来た!

彼女の喜ぶ姿を見て僕もまた、嬉しくなった。

だがその瞬間、僕は思った。

このまますんなり帰してしまって良いものか……

これじゃ単なる良い人で終わってしまう。

僕のファーストネームは善貴。

人に、漢字はどう書くんですか?と聞かれると僕は必ず、

「えっと、善人の善に貴族の貴で善貴です」

と、こう説明する。

そう……このまま彼女を帰してしまえば文字通りただの善人として終わってしまうではないか。

そして、この思いもよらぬ展開によって、いよいよ「その時」が訪れる事になる。

「あのさ、俺達、いつ付き合います?」

告白というには、ロマンチックの欠片も無くあまりに淡々とし過ぎた台詞とシチュエーション。

僕の隣に座っている彼女。

あまりに突然の申し出に固まっていた。

それから約3秒後、彼女が静かに口を開いた。

「んー…知り合って間もないし、まだお互いの事よくわからんから…今はまだちょっと無理かな」

こうなるのは当然の結果だった。

さて、そうなれば付き合うかどうかの話は置いといて次にできることは……

押し倒す!

このまま帰してまえば、恐らく彼女が僕とこの先、職場以外で交わる事はないと直感した。

彼女と付き合う事が叶わないのならばせめて一度きりの関係でもいい!

そして僕は彼女をそのまま押し倒してしまった。

彼女は強く抵抗をする訳でもなくされるがままに身を委ねる……

口では「アカン…」とは言うものの、それは僕に言っているというよりも自分に言い聞かせてる様にも思えた。

そしてそのまま、彼女と男女の一夜を過ごす事になってしまった。

ここから2人は人目を忍ぶ関係に突入していく事になる。

それは、彼女と知り合ってわずか二週間足らずの間に起きた出来事だった。

それから数日後……

もう一度、彼女と話し合おうという事になり、再び会う事になった……

僕の部屋で!

「私達、友達に戻れへん?」

彼女は言う……やはり付き合う事はできないと。

その理由は、実は他にもう1人相手がいるから……だった。

今迄の僕だったら何の未練も残さず素直に食い下がるのだが、この時ばかりはどうもそんな気になれなかった。

付き合う事が無理ならばせめて……この関係を維持できないものか!

友達でもなく、恋人でもなく、どっちつかずのこの曖昧な関係を。

どのみち彼女は数ヶ月後には帰国してしまうし、本気になった所で先は見えてる。

どっちに転ぼうとも二人の歩む先は近い将来、分かれ道に差し掛かるのだから。

それでいいと思った。

これ以上好きにならず気持ちを抑制すればいい。

日本やタイで、数々の恋愛という名の場数を踏んできた経験からこういう事はまぁ…慣れてるつもりだった。

「俺は君とは友達にはなれない。だから、君が嫌じゃなければこのままの関係を続けたい。どのみち日本へ帰ればこっちの出来事はすべてリセットされるだろ?」

彼女もまた僕の意見に納得してくれた。

しかし僕は見逃さなかった。

彼女の表情から読み取れる心理状態。

それは「本当はこのままでは良くない」と頭では分かっていても感情に押し負けてしまっている彼女自身。

恐らく、一度体を重ねた事によって少なからず芽生え始めた「愛情」がそこにあったからなのかもしれない。

これで一旦2人の関係は落ち着いたかの様に思えた。

それからというもの、仕事の後や休日に会っては、例え短い時間であっても僕は彼女と過ごせる時間に感謝し、精一杯楽しんだ。

丁度この時、週末に休みも取れず、大好きなクラブにも行けず、友人の誘いも殆ど断るしかない程、仕事が不規則で忙しい日々を送っていたが「彼女に会える」その一心で頑張れた。

彼女という存在が近くにあるというだけで心の支えになる。

どんなに嫌な事があっても彼女を見ていると気持ちが安らいでいく。

僕は心から彼女の存在に感謝した。

何か彼女の為に自分が出来る事はないかと日々考える様になっていった。

ただただ、彼女の喜ぶ顔が見たい。

何をどうしたら彼女は喜んでくれるだろう。

気づかぬ内に抑制するはずの気持ちがどんどん膨れ上がっていった。

彼女に会いたい。

何処で何をしていても彼女の存在が常に僕の中にあった。

しかし彼女には、自分の他に本命の相手がいる。

僕は怖かった。

おそらく、いや、確実にこの関係は終わりを迎える事になる。

その日は彼女が帰国するまでの数ヶ月後よりももっと早く訪れてしまうだろうという確信に近い感覚。

その日が訪れてしまうのが怖かった。

それは彼女を見ていて良く分かる。

最初に彼女から感じた「このままでは良くない」という彼女の複雑な心境。

一緒に過ごしている間中、彼女の中にそのわだかまりが常に存在していたのは間違いない。

言わずとも読み取れてしまう彼女の感情。

僕自身、彼女との時間が楽しい反面、常にその不安が絡み付いたままだった。

いつ言い出されるのか怖くて仕方が無い「別れの言葉」

唯一その不安を頭から消し去れるのは彼女と体を重ねている時だけだった。

その度に思う。

あと何回、こうして彼女を抱きしめる事ができるのだろう。

胸が苦しい。

彼女を想えば想う程苦しかった。

けど、彼女を責める事などできやしない。

すべては自分が引き起こした結果。

彼女がすべて正直に話してくれた上でこういう道を選んだのは自分自身。

いや、彼女を好きでいる以上、少しでも一緒に居たいと望む以上、僕にはこの道を選ぶしかなかった。

本当は彼女に無理をさせてしまっている事も、僕の気持ちを重荷に感じさせてしまっている事も分かっていた。

これ以上、好きな気持ちを彼女へぶつけ続ければきっと彼女はその重荷に耐え切れず離れていってしまうだろう。

だから精一杯自分の気持ちを表に出さない様にと自分なりに彼女に隠したつもりだったが、きっとそんな器用に振る舞う事も出来ずにいたに違いない。

本当なら、二人の男性と付き合う様な人を好きになるなど、あってはならないし、今迄の僕はこんな経験は一度もなかった。

もちろん完全に遊びの関係という事なら過去にある。

それが出来ると思っていた自分を過信していた。

所詮、人の子。

感情をもった1人の人間だったという事だ。

普段の僕は、人を好きになるのに理由は要らないし考える必要もないと思っていた。

だが今回ばかりは、彼女を好きな理由がハッキリと分かる。

「幸福感」

不思議とそんな気分にさせてくれる。

複雑な気持ちを抱えながらも矛盾してるかの様に思うが、それでも彼女といると心が和み、明るい気持ちになってくる。

最初に彼女と出会った時から今日までずっと、その幸福感が絶えず彼女から与えられ続けてきた。

僕はそんな、いつでも変わらない彼女の「良い所」を見つけてしまったのだ。

人は誰でも間違いを起こす。

恋愛に至ってもそれは然り。

2人の男性と関係を持つ彼女の取っている行動は、常識からすれば確かに間違っているかもしれない。

どちらか一方に絞ったとしてもまた同じ事を繰り返す可能性だって多いにある。

だが、僕は思う。

そんな一般常識や人の道徳心よりも大事なもの。

「変わらないその人の良い所」

これがブレない限り恐らく僕の彼女に対する気持ちも変わらないだろうと思う。

だから僕は、彼女を嫌いになれないでいた。

恋は盲目だと言われてしまえばそれまでなのかもしれないが「気持ちがあやふや」という所以外、彼女の悪い所が見つからない。

だから嫌いになれる筈がない。

無論、彼女も楽しいと思うからこそ僕と一緒に過ごしてくれているのだろう。

けど、きっと恐らく半分は彼女の持つ優しさから、無理をしてでも僕に付き合ってくれていたんじゃないかと思う。

そして、僕と過ごす日々の中で、彼女は次第に笑顔よりも複雑な表情を浮かべる回数が増えていった。

そんな日々が約二ヶ月続いたある日。

とうとう二度目の「その時」がやってきた。

この日が来る事など考えたくなかった。

このまま僕の事を一途に好きになってはくれないのか。

その願いも虚しく彼女から言い渡された別れの台詞。

「私は自分の気持ちに気が付いた。だからもうこういう関係にはなれへん」

今でも憶えてる彼女のその時の表情は決心のついた人の表情だった。

もしここで彼女の表情に少しでも迷いがあればきっと強引に引き止めたに違いない。

ここまでか……

ずっと気付いていた。

彼女にとって僕はそれほど大きな存在ではないという事に。

彼女の中をすべてを自分で埋め尽くしたい。

そんな思いを抱えながらこの2ヶ月間、僕はずっと彼女に片思いをしていた。

分かっていた、覚悟もしていたがいざ別れを告げられると胸が締め付けられる。

しかし彼女にとっても僕にとってもこれで本当に良かったのかもしれない。

そうじゃなくても彼女とは本当に気が合うと思っているし、人としてもすごく好きだ。

これから友人として仲良くなるまでにはまだ時間がかかるかもしれない。

でも僕は頑張ってみようと思う。

少しづつ、少しづつ。

「あとがき」

今回初めて、タイ以外の物語について書きました。物語の序盤から中盤に僕なりの笑いを入れたつもりでしたが、自分にとってあまりに切ない出来事だった為、やはり全体的にシュールに纏まってしまいましたね。これは自分の恋愛観について改めて考えさせられた出来事でもあり、また相変わらず猪突猛進な男だなぁと自分を振り返ってみて思った出来事でもありました。恋愛は時に人を変えてしまいます。僕はこれまで失恋をしてもあまり振り返らずに反省というものをしてきませんでした。でも今回のこの恋と失恋、自分自身、しっかり振り返ってみようと思いこうして書かせて頂いた次第です。

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