・ブカレスト工科大学
https://upb.ro/en/
・ルーマニアン・アメリカン大学
http://www.ro-am.ro/
・ブカレスト大学
https://unibuc.ro/
・ブカレスト経済大学
https://www.ase.ro/
IT時代の波が加速し続ける昨今、今や世界中でアウトソージング需要が高まりもやそれが当たり前の時代。中でも、特に欧米からの需要が一番高いと言われる東ヨーロッパなのだが、このルーマニアも東欧の開発拠点のハブとしてその筆頭に挙げられる。
そんなルーマニアで活躍するITエンジニア達の卵が勉学に励むブカレストの大学へ訪問してみた。
まず訪れたのは「ブカレスト工科大学」
市内から約5キロ離れた所に位置し、1948年に設立された大学であり、コンピューターサイエンス学部の他にも電気機械、土木工学、鉱業や冶金の工業部門など、エンジニアリングに関わる多くの学部で構成されており、ITのみならず、ルーマニアで活躍する多くのエンジニアがこの大学を卒業している。
広々としたキャンパスの中を通って校舎の中にお邪魔させてもらうと、教室の前に3人の学生が雑談をしていたので声をかけてみた。
彼らはブカレスト工科大学で数学と物理学を専攻している一年生で、まだ卒業後の進路は決めかねているが大学生活を楽しみながら将来の事を考えていきたいと私に話してくれた。朝の授業前で余り時間がなかったので満足にインタビュー出来なかったのが、少しの会談の後、快く記念写真を撮影させてくれた。
次に訪問したの大学は「ルーマニアン・アメリカン大学」
1991年に設立されたまだ比較的若い私立大学。敷地面積は他の国立大学に比べれば少々狭い印象だったが、国際観光、貿易、金融、経営など様々な学部があり、ITに関しては経済、経営系のコンピューターサイエンス学部で学べるとの事だった。
またここのファイナンスを専攻している学生曰く、授業はすべて英語で、二年生になれば海外への短期留学が可能になるなど、さすがアメリカン大学といった所だろうか。
また、敷地内を散歩していると、Microsoftイノベーションセンターが設けられているなど、やはりここでもIT教育に力を入れている様子が強く感じられた。
三つ目に訪れた大学「ブカレスト大学」
1864年にルーマニア独立の際に設立された大学で、20以上の学部、生徒数3万人以上、教員1200人以上という規模の大学でありながらブカレスト市内の中心に位置している。
ルー マニアの大学評価指標によると最高の「A」ランクを獲得しており、人文科学においては世界でトップ 300に選ばれるなど、東欧でも指折りの大学として知られている。また日本語教育にも力を入れていおり、198名の学生が日本語学科に在籍しているとの事。
今回は、訪問した時間が遅かった為、校舎内を見て回る事はできなかったが、キャンパス内からこの歴史的なヨーロッパ様式の建築を眺めるのも一興かもしれない。
そして最後に訪問した大学「ブカレスト経済大学」
この大学も街のほぼ中心に位置している公立大学であり、1913年に高等商業および産業研究アカデミーとして設立された。ルーマニアと南東ヨーロッパで最大の経済高等教育機関の1つとして知られている。
また、介護やIT事業を展開している事でも知られているヒューマンホールディングスの傘下であり、人材事業を手掛けるヒューマンリソシアが、ブカレスト経済大学と芸術、歴史や日本語教育分野で提携しており、また、ブカレスト経済大学はデータ分析や経済学でルーマニア国内でトップクラスと評されており、ヒューマンリソシアではブカレスト経済大学と提携して東欧のIT人材の採用を強化する見通しだという。
訪問したのが夕方だったので学生へのインタビューは叶わなかったが、セキュリティの人が快く中を案内してくれた。
彼は英語が話せなかったので訪問理由を伝える事が難しかったが、ただ私が観光しにきた風に見えたのか、この大学内の豪華なホールへ案内して写真を撮っても良いとジェスチャーで教えてくた。
やはりヨーロッパの大学というだけあって歴史を感じさせる内装は圧巻の一言でした。
今回はルーマニアの首都ブカレストにある4つ大学を訪問させて頂きましたが、やはりどの大学もIT部門に力を注いでいる様子が強く伺えた訪問でした。
日本のみならず世界中でIT需要が高まる反面、人材不足もまた深刻化しているこの現状。
東欧を代表するIT人材輩出国ルーマニアからも、これから先より多くのITエンジニアがここから巣立っていき、国内のみならず世界のIT業界に大きく貢献していくのかもしれない。
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