ルーマニアのCo-Working Space
・TechHub Bucharest
https://bucharest.techhub.com/
・Impact Hub Bucharest
https://www.impacthub.ro/
・Commons Work Wonders
https://www.commons.work/#1
ルーマニアはブカレスト市内にある三つのCo-Working Spaceを訪ねてみました。
前回と今回のヨーロッパIT視察の中で、多くのCo-Working Spaceへ実際に訪れて記事にしてきましたが、ブカレストで訪問したCo-Working Spaceも例に漏れず、他とそこまで大きな差は感じなかったのですが、料金設定やインテリアなどで差別化がされている様な印象でした。
まず最初に紹介したいのは、イングランド、ラトビア、ポーランド、そしてルーマニアに展開しているCo-Working Space「TECH HUB」
キッチン利用、コーヒー、紅茶、シェアスペース、電話ブース、ミーティングルームの利用が無料とここまでは他と余り変わらないのだが、一階に大きなイベントルームがありそこの利用料金が半日で500ユーロ、1日利用で700ユーロでメンバーに提供している。
そこまで規模も大きくなくどちらかというと「会社のオフィス」というイメージに近い印象であり、またブカレストのTECH HUBでは会社登記に限度が設定されていて、最大8社までしか登記ができないとの事でした。
TECH HUBを選ぶ利点としては、他ヨーロッパ諸国にも展開している為、TECH HUBのメンバーであれば、他国のオフィスも利用可能という点。
中、大企業がオフィスを構えるというよりも、ノマドワーカーやフリーランサーの利用に最適かもしれません。
次にご紹介するCo-Working Space「Impact HUB」
ブカレスト市内に3ヶ所点在しており、メンバーになれば市内のどのオフィスでも利用が可能。また基本的なサービスは他と同様、キッチン利用、コーヒー、紅茶、シェアスペース、電話ブース、ミーティングルームも無料。オフィスはわりと広々しており、インテリアはどちらかと言えば簡素な部類に入るかなという印象でした。
またプライベートオフィスの利用であれば会社登記も可能で、リミットも設けられていない為、ここから起業したい、オフィスを構えたいというベンチャー企業や、もちろんフリーランサーなどの個人の利用にも広く適応されるかなと思いました。
また、Impact HUBではカジュアル、レギュラー、レジスターと三つの契約プランが用意されており、利用目的、状況に合わせて選べるのがImpact HUBの魅力かなと感じました。
最後は「Commons Work Wonders」
ブカレストに3ヶ所、モロッコのカサブランカにも1ヶ所の計4店鋪を展開している。
こちらも同様にキッチン、コーヒー、シェアスペース、電話ブースの利用が無料なのですが、ミーティングルームの利用に関しては、月に2時間無料。それを超える場合は別途料金がかかるというシステム。
Commons Work Wonders訪ねて個人的に思った事は、とにかくインテリアに強い拘りがあり、上記のCo-Working Spaceはむしろオフィスよりのインテリアに対し、Commons Work Wondersは、ホテルのロビーといった雰囲気で、照明、デスク、家具、ソファー、ペイントの細部に至るまでインテリアに拘っていた。
インテリアの雰囲気だけでも他と差別化が図られているのだが、特筆したい点は、オープンスペースの利用+別途料金を支払えば会社登記もできてしまう。他のCo-Working Spaceでは会社登記をするにはプライベートオフィスを契約しなければならず、オープンスペースよりも料金が高い通常オフィスを契約する場合は最低でも2人以上のチームで作業する場合に向いている。
自分1人且つ、個人事業主としてビジネスをされる場合は、Commons Work Wondersが提供している様なサービスは非常に重宝するだろう。
もちろんプライベートオフィスも用意されており、そちらを契約される場合は会社登記に追加料金は一切かからない。
またオフィスの契約料金設定は定められているが登録人数や契約期間によっては割引も可能との事でした。
今回ご紹介させて頂いた3者を比べた個人的な総合判断としてはサービス内容、インテリアも含めてCommons Work Wondersに軍杯が挙げられるといった所でしょうか。
前回のIT視察も含めて数々のCo-Working Spaceを回りましたが、やはりこういった場所で他の人と接する機会が与えられ、またお互いに切磋琢磨できる環境で仕事ができるというのはモチベーションや生産性にも良い影響が与えられるのではないかと思わせてくれる訪問でした。
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